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DOCOMOMO Japan選定作品 本野精吾設計 栗原邸(旧鶴巻邸)一般公開

2013年05月27日

Japan150選の1つ、本野精吾設計の栗原邸(旧鶴巻邸/1929年竣工)を5月末から6月初旬の土日の4日間だけ一般公開いたします。2011年よりDOCOMOMO
Japanのご協力も得ながら、京都工芸繊維大学の教育プログラムに乗せて修復を続けているところです。少しずつ元の姿が蘇ってきました。皆様お誘い合わせの上、お越しください。

公開日:2013年5月25日(土)・26日(日)・6月1日(土)・2日(日)
公開時間:10:00~17:00
ギャラリー・トーク:5月26日(日)・6月2日(日)14:00~15:00

所在地:京都市山科区御陵大岩17-2 京都市営地下鉄東西線御陵駅下車 2番出入口から北方面へ徒歩約10分
入場料:一般1,000円/学生500円(資料代込み)
申込み:不要
備考:駐車場はありませんので、お車での来場はお断りいたします。

各自スリッパ(上足)をご持参ください。
会場内での飲食は禁止いたします。

主催:栗原邸保存研究会
後援:DOCOMOMO Japan/京都工芸繊維大学文化遺産教育研究センター
問い合わせ:栗原邸保存研究会(担当:笠原一人)E-mail : kasahara@kit.ac.jp / FAX : (075)724-7250

この建物は、染色家で京都高等工芸学校(現・京都工芸繊維大学)校長、鶴巻鶴一の邸宅として1929年に建設されたものです。設計者は同校教授であった建築家・本野精吾(1882-1944)。当時最先端の工法「中村式鉄筋コンクリート建築」による特殊なコンクリートブロックで建てられたモダニズム建築です。しかしウィーン分離派やアール・デコの影を受けたと思われる装飾的で表現的なデザインも見られ、時代の転換期に生み出されたものであることを感じさせます。モダニズム建築の保存に関する国際組織DOCOMOMO
Japanより、優れた日本のモダニズム建築の1つとして選定されるなど、近年その文化財的評価が高まっています。
建物は老朽化により傷んでいましたが、2011年度より京都工芸繊維大学大学院の教
育プログラム「建築リソースマネジメントの人材育成」(2013年日本建築学会賞教育賞受賞)の一環で、学生とともに修復作業
を行いました。現在までに屋上防水と室内3部屋の修復が終了しています。修復はまだ途中段階ですが、この建物の文化財的価値や修復の成果をより多くの方々にご覧いただきたく、所有者の栗原眞純氏のご協力により、期間を限定して公開することになりました。多数のご来場をお待ちしております。

以上
DOCOMOMO Japan 事務局