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近代建築見学会および講演会「宮津市庁舎ほか」

2017年09月17日

選定作品「宮津市庁舎」に関する見学会およびシンポジウムのお知らせです。
お問い合わせ等は主催者へお願いいたします。

DOCOMOMO Japan 事務局

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DOCOMOMO Japan幹事で京都工芸繊維大学教員の笠原と申します。来る10月7日(土)、京都府宮津市にて、日本建築学会近畿支部主催の近代建築見学会および講演会「宮津市庁舎ほか」を開催いたします。日本建築学会による「建築文化週間」事業の一環で、DOCOMOMO Japanが後援しています。
宮津市庁舎は、丹下健三の弟子の一人、建築家・沖種郎(おきたねお/1925-2005)の設計により1962年に竣工したものです。今年、DOCOMOMO Japanの選定作品となりました。見学会では、近くに建つ沖種郎の建築作品、宮津武田病院(旧太田病院/1971年)と与謝医師会館(1960年)も見学します。どうぞ、お越しください。
京都工芸繊維大学
笠原一人
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2017年度 日本建築学会建築文化週間事業
近代建築見学会および講演会「宮津市庁舎ほか」

 今回は、京都府北部に位置し天橋立で知られる宮津市の「宮津市庁舎」などを見学する。宮津市庁舎は、建築家”沖 種郎”(おき たねお/1925-2005)の設計により1962年に竣工したものである。打ち放しによる鉄筋コンクリート造で市民のための大きなピロティ空間や広場を備え、かつての城下町の門をイメージさせる大胆で象徴的なデザインを見せ、また大手川のそばにあり建物から山や海を臨むことができる。社会性や時代性、歴史性、環境などをうまく読み解いた優れた建築作品である。
 設計者の沖は、宮津市に近い京都府峰山町(現・京丹後市)に生まれている。東京大学を卒業後、建築家の丹下健三に師事し、その後、芝浦工業大学学長を務めるなど活躍した。没後、その建築作品は十分に評価されていなかったが、宮津市庁舎が2017年に DOCOMOMO Japan から優れた日本のモダニズム建築の1つとして選定されるなど、再評価の機運が高まっている。当支部からは2016年に宮津市に対し「宮津市庁舎」の保存活用要望書を提出している。
 今回は、見学会とあわせて講演会と座談会を開催する。登壇者として、沖の大学での教え子の一人であり舞鶴市で赤煉瓦倉庫群などの近代建築の保存活用を主導してきた 矢谷 明也 氏、宮津市街地の重要文化的景観選定に向けて宮津市庁舎や戦前の近代建築の保存活用に関わっておられる宮津市職員の 東 高志 氏 をお招きし、宮津市庁舎の歴史的な価値等について考える機会としたい。
 なお見学会では、宮津市庁舎のほか、近くに建つ沖種郎の建築作品である宮津武田病院(旧太田病院/1971年)と与謝医師会館(1960年)も見学する予定である。

主催:日本建築学会近畿支部(企画:当支部近代建築部会)
後援:DOCOMOMO Japan
日時:2017年10月7日(土) 13:30~15:30 見学会 / 16:00~18:00 講演会

≪見学会≫
①宮津市庁舎 ②宮津武田病院(外観のみ) ③与謝医師会
解説者 : 笠原一人(京都工芸繊維大学 助教 / 近代建築部会 主査)
※使用中の場所は見学できないので、あらかじめ御了承ください。

≪講演会≫
講師:
矢谷明也(舞鶴市建設部長/立命館大学客員教授)
東 高志(宮津市教育委員会 社会教育課文化振興係長)
笠原一人(前掲)

会場:宮津市福祉センター大会議室
定員:30名(※申込先着順)
参加費:無料(資料代は実費徴収)
集合場所:返送する参加証にて通知します。行事の詳細もあわせて記載します。

申込方法:下記の『イベント申し込みフォーム』よりお申込みください。
http://kinki.aij.or.jp/main/event_No6_form

申込問合せ:近畿支部事務局 / Tel. 06-6443-0538