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歴史的建築物の保存活用を担う人材と組織について考える

2019年07月15日

DOCOMOMO Japan 後援イベントの案内です。

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来る8月4日(日)、京都工芸繊維大学にて、保存再生学シンポジウム「歴史的建築物の保存活用を担う人材と組織について考える」を開催いたします。

今年4月、改正された文化財保護法が施行され、歴史的建築物の保存活用に際して専門家や専門組織が、所有者らに対して助言し、保存活用計画を立てることができるようになりました。従来のような所有者や行政、価値判断の専門家以外に、所有者に対して有効な保存活用のあり方を提言し、実践的にリードできる人材や組織の役割が重要になります。しかしながら、その活動やあり方については、未知の部分や課題が多いと思われます。

今回のシンポジウムでは、歴史的建築物のマネージメントを実践している方や組織の代表者をお招きし、歴史的建築物の保存活用を担う人材や組織について、成果や今後の課題についてお話しいただきます。国の立場とそれに対する民間組織の課題、東京のような大資本が集まる都市と京都のような古民家の多い地方都市の違いや課題などが浮き彫りになればと思います。

どなたでも参加いただけます。どうぞ、お越しください。

DOCOMOMO Japan理事
京都工芸繊維大学助教
笠原一人

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京都工芸繊維大学大学院建築都市保存再生学コース
保存再生学シンポジウム 2019 第1回

「歴史的建築物の保存活用を担う人材と組織について考える」

京都工芸繊維大学大学院の特別教育コースである建築都市保存再生学コースは5年目に入った。今年度は、昨今の文化財保護法の大改正を踏まえ、歴史的建築物の保存活用を担う人材と組織について考えたい。
従来、歴史的建築物は、国や自治体が制定する文化財に指定し「保存」することが最良の残し方であるかのように考えられてきた。しかし、1996年に国の登録文化財制度が登場して以来「活用」が新たな課題となり、2019年4月の改正文化財保護法の施行により、「活用」がより重視されるような制度に大きく変わった。それにともない、歴史的建築物の保存活用に際して専門家や専門組織が、所有者らに対して助言し、保存活用計画を立てることができるようになった。
そんな中で問題となるのが、歴史的建築物の保存活用を担う人材や組織のあり方であろう。従来の文化財の「保存」のように、行政と学識経験者らが建物の歴史的・文化的価値を位置づけるだけでは不十分で、様々な経験や知識を基に、所有者に対して有効な保存活用のあり方を提言し、実践的にリードできる人材や組織の役割が重要になる。
近年、ヘリテージマネージャーが全国規模で育成され、また様々な組織が設立され、歴史的建築物の保存活用に向けて重要な役割を担いつつあり、実績や成果も増えている。しかし長期的な視野に立ち、自治体や所有者らとともに文化遺産を活用していくには、未知の部分や課題も多い。
今回のシンポジウムでは、歴史的建築物のマネージメントを実践している方や組織の代表者をお招きし、これまでの成果と今後の課題についてお話しいただく。歴史的建築物のよりよい保存活用に向けて、知見を共有したい。

日時:2019年8月4日(日)13時30分−

会場:京都工芸繊維大学 60周年記念館 1階 記念ホール

所在地:京都市左京区松ヶ崎橋上町1(京都市営地下鉄松ヶ崎駅下車徒歩10分)

講師:
梅津章子氏(文化庁文化資源活用課文化財調査官)
笠原啓史氏(建築家・認定NPO法人古材文化の会理事)
金山眞人氏(建築家・東京ヘリテージマネージャーの会代表・(一社)東京建築士会ヘリテージマネージャー養成講座検討特別委員会委員)

司会・進行
田原幸夫(京都工芸繊維大学客員教授)
笠原一人(京都工芸繊維大学助教 KYOTO Design Lab 兼任)

プログラム:
13:30 趣旨説明 笠原一人(京都工芸繊維大学助教 KYOTO Design Lab 兼任)
13:50 講演1.梅津章子「歴史的建造物の保存活用に期待される民間の役割−改正文化財保護法−」
14:35 講演2.笠原啓史「大切にしたい建物を未来につなぐ−所有者に寄り添う”見守るネット”の活動から−」
15:20 休憩
15:30 講演3.  金山眞人「東京ヘリテージマネージャー始動−その意義と課題−」
16:15 座談会 梅津章子+笠原啓史+金山眞人+田原幸夫(京都工芸繊維大学客員教授)+笠原一人(司会)
18:00 講師・参加者による懇親会 @プラザKIT(会費制)

定員:170名

入場:無料(申込不要、当日先着順)

主催:京都工芸繊維大学大学院建築学専攻/京都工芸繊維大学KYOTO Design Lab

後援:認定NPO法人古材文化の会/東京ヘリテージマネージャーの会/一般社団法人東京建築士会/日本イコモス国内委員会/DOCOMOMO Japan

問い合わせ:
国立大学法人 京都工芸繊維大学KYOTO Design Lab 事務局
info@d-lab.kit.ac.jp/tel: 075-724-7282/ww.d-lab.kit.ac.jp
Facebook: KYOTO Design Lab/Twitter: @kyotodesignlab

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