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歴史的建築物の保存活用を担う人材と組織について考える

2019年11月29日

ドコモモ・ジャパン後援イベントの案内です。

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京都工芸繊維大学大学院建築都市保存再生学コース
保存再生学シンポジウム 2019 第2回

「歴史的建築物の保存活用を担う人材と組織について考える」

京都工芸繊維大学大学院の特別教育コースである建築都市保存再生学コースは5年目に入った。今年度は、昨今の文化財保護法の大改正を踏まえ、歴史的建築物の保存活用を担う人材と組織について考えたい。
かつて歴史的建築物は、国や自治体が制定する文化財に指定し「保存」することが最良の残し方であるかのように考えられてきた。しかし、2019年4月の改正文化財保護法の施行により、「活用」を前提とする制度に大きく変わった。それにともない、歴史的建築物の保存活用に際して専門家や専門組織が、所有者らに対して助言し、保存活用計画を立てることができるようになった。
そんな中で問題となるのが、歴史的建築物の保存活用を担う人材や組織のあり方であろう。従来の文化財の「保存」のように、行政と学識経験者らが建物の歴史的・文化的価値を位置づけるだけでは不十分で、様々な経験や知識を基に、所有者に対して有効な保存活用のあり方を提言し、実践的にリードできる人材や組織の役割が重要になる。
近年、ヘリテージマネージャーが全国規模で育成され、また様々な組織が設立され、歴史的建築物の保存活用に向けて重要な役割を担いつつあり、実績や成果も増えている。しかし長期的な視野に立ち、行政や民間組織、所有者、建築士らが連携しながら文化遺産を活用していくには、未知の部分や課題も多い。
今回のシンポジウムでは、8月に開催した今年度第1回のシンポジウムの続編として、京都に焦点を当てる。歴史的建築物の保存活用やマネージメントを担う京都の組織から講師をお招きし、これまでの成果を共有しながら、今後の人材育成や組織の連携のあり方を考えたい。歴史的建築物のよりよい保存活用に向けて、知見を共有したい。

日時:2019年12月22日(日)13時30分−
会場:京都工芸繊維大学 60周年記念館 1階 記念ホール
所在地:京都市左京区松ヶ崎橋上町1(京都市営地下鉄松ヶ崎駅下車徒歩10分)

講師
石川祐一氏(京都市文化財保護課主任・文化財保護技師)
栗山裕子氏(建築家/認定NPO法人古材文化の会副会長/一般社団法人京都府建築士会監事)
西井明里氏(公益財団法人京都市景観・まちづくりセンター事業第一課長)

司会・進行
田原幸夫(京都工芸繊維大学客員教授)
笠原一人(京都工芸繊維大学助教 KYOTO Design Lab 兼任)

プログラム:
13:30 趣旨説明 笠原一人(京都工芸繊維大学助教 KYOTO Design Lab 兼任)
13:50 講演1 石川祐一「京都における歴史的建築物の保存活用−行政の立場から−」
14:35 講演2 栗山裕子「ヘリテージマネージャーの育成と役割−歴史的な建物を地域で生かしていくために−」
15:20 休憩
15:30 講演3 西井明里「所有者と民間と行政をつなぐ−京都市景観・まちづくりセンターの活動から−」
16:15 座談会 石川祐一+栗山裕子+西井明里+田原幸夫(京都工芸繊維大学客員教授)+笠原一人(司会)
18:00 講師・参加者による懇親会 @プラザKIT(会費制)

定員:170名
入場:無料(申込不要、当日先着順)
主催:京都工芸繊維大学大学院建築学専攻/京都工芸繊維大学KYOTO Design Lab
後援:京都市/公益財団法人京都市景観・まちづくりセンター/一般社団法人京都府建築士会/認定NPO法人古材文化の会/日本イコモス国内委員会/DOCOMOMO Japan

問い合わせ:
国立大学法人 京都工芸繊維大学KYOTO Design Lab 事務局
info@d-lab.kit.ac.jp/tel: 075 -724 -7282/ww.d-lab.kit.ac.jp
Facebook: KYOTO Design Lab/Twitter: @kyotodesignlab