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建築家浦辺鎮太郎の仕事 横浜展-都市デザインへの挑戦-」展のお知らせ

2020年11月12日

来る11月14日から12月13日まで、横浜の赤煉瓦倉庫1号館にて、「建築家浦辺鎮太郎の仕事 横浜展-都市デザインへの挑戦-」展が開催されます。昨年秋、倉敷で開催された浦辺鎮太郎展の巡回展です。また今週末11月13日から12月4日まで、毎週金曜日夕方、計4回に渡ってオンラインでシンポジウムも開催されます。ご参加いただければ、幸いです。

展覧会「建築家浦辺鎮太郎の仕事」HP

https://urabeten.jp/

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■展覧会

建築家浦辺鎮太郎の仕事 横浜展

-都市デザインへの挑戦-

会場:横浜赤レンガ倉庫1 号館 2Fスペース

会期:2020年¬11月¬14日(土)-12月¬13日(日)¬

開館時間:10時 30分-18時 30分(入館は18時まで)

入場料:一般1,000 円、大学生 500 円、高校生以下無料

主催:浦辺鎮太郎建築展実行委員会

後援:神奈川県、横浜市、一般社団法人DOCOMOMO JAPAN、公益社団法人日本建築家協会関東甲信越支部、一般社団法人日本建築学会

特別協力:株式会社浦辺設計

浦辺鎮太郎(1909–91年)は、岡山県児島郡粒江村(現・倉敷市粒江)に生まれ、旧制第六高等学校を経て1930年に京都帝国大学工学部建築学科に入学し、1934年の卒業後は、倉敷絹織(現・クラレ)に入社します。そこでは大原總一郎(1909–68年)との運命的な出会いがありました。浦辺は、大原とともに、倉敷を、歴史を大切に守り育てる都市にするべく営繕技師として働き始め、30年に及ぶ地道な活動を経て、1964年に倉敷建築事務所を開設して独立します。

 浦辺の仕事が特筆されるのは、大原美術館分館(1961年)や倉敷国際ホテル(1963年)に象徴されるように、倉敷の伝統的な町並みと調和する近代建築の在り方を追求するなかから、クラフト(手仕事)とインダストリー(工業化)を融合させ、日本の近代建築の新しい境地を切り拓いた点にあります。続く倉敷アイビースクエア(1974年)では、赤煉瓦造の紡績工場を宿泊施設へ転用する先駆的試みを成し遂げ、歴史との対話の大切さを日本の建築界に再認識させました。さらに、倉敷市民会館(1972年)や倉敷中央病院(1975–81年)、倉敷市庁舎(1980年)では、装飾や屋根、素材の色や質感などを統合して、華やかさと豊饒さを併せもつ建築をつくり上げます。そして、その仕事は横浜市の都市デザイン室長で都市プランナーの田村明(1926–2010年)との出会いによって横浜へと展開し、大佛次郎記念館(1978年)や横浜開港資料館(1981年)、神奈川近代文学館(1984年)を通して、同時代のポスト・モダニズムとは一線を画した独自の建築世界を切り拓いていったのです。

 生誕110 年を記念し、没後初となる本展では、営繕技師の時代から晩年に至るまでの全軌跡を紹介します。地域に根ざし、伝統や風土と対話しながら近代建築のあり方を問い続けた浦辺の仕事が、これからの建築やまちづくりへ大きな手がかりを与えてくれるものとなるでしょう。

[アクセス]

横浜赤レンガ倉庫1 号館

〒231-0001 神奈川県横浜市中区新港1-1-1

Tel. 045-211-1515(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)

https://akarenga.ya p.org/

電車でお越しの方

JR・市営地下鉄「桜木町駅」より汽車道経由で徒歩約15 分、「関内駅」より徒歩約15 分/みなとみらい線「馬車道駅」または「日本大通り駅」より徒歩約6分、「みなとみらい駅」より徒歩約12 分

車でお越しの方

首都高速横羽線を横浜方面へ進み、「みなとみらい」または「横浜公園」で下車/横浜ベイブリッジを渡る場合は、首都高速湾岸線を経由して「みなとみらい」にて下車

バスでお越しの方

観光スポット周遊バス”あかいくつ”「 桜木町駅」から「赤レンガ倉庫・マリン&ウォーク」下車(毎日運行)/京浜急行バス空港リムジンバス「羽田空港」から「赤レンガ倉庫」下車

■シンポジウム

「浦辺鎮太郎建築展・横浜展」リモートシンポジウムのお知らせ

本展覧会では、オンライン配信によるシンポジウムセミナー(全4回)を行います。

※ご希望の回のみ、聴講することも可能です。

【概要】

セミナー名:浦辺鎮太郎ヨコハマ金曜セミナー

会場:リモートシンポジウム(ZOOMウェビナー)

当日URL等は後日送信

定員:500名(要申込)

受講料:無料

CPD認定プログラム(申請中)

◎第1回「ウラチンがヨコハマへやってきた!」

日時:2020年11月13日[金] 18:00-20:00

司会:曽我部昌史[神奈川大学教授/みかんぐみ共同主宰]

パネリスト:

重村 力[神戸大学名誉教授・神奈川大学客員教授・いるか設計集団]

中井邦夫[神奈川大学教授/NODESIGN一級建築士事務所共同主宰]

鈴木伸治[横浜市立大学教授]

進行スケジュール:

18:00~ 実行委員長 松隈洋 挨拶

18:05~ 司会 曽我部昌史・はじめに

18:15〜 重村 力「地域空間の文脈とリ・インタプリテーション」

18:40〜 中井邦夫「浦辺鎮太郎の建築類型学」

19:05〜 休憩(5分)

19:10〜 鈴木伸治「浦辺鎮太郎の作品と横浜の都市デザイン」

19:35〜 討議、質疑応答

20:00 閉演

◎第2回「工業化と協同への夢」

日時:2020年11月20日[金] 18:00-20:00

司会:松隈洋[京都工芸繊維大学教授]

パネリスト:

花田佳明[神戸芸術工科大学教授]

和田耕一[和田建築設計工房主宰]

柳沢 究 [京都大学大学院准教授]

進行スケジュール:

18:00~ 司会者挨拶・はじめに

18:05~ 花田佳明「浦辺鎮太郎と工業化―クラケンとプレファブ住宅・PH-1」

18:30〜 和田耕一「西条栄光教会の調査から見えてくるもの」

18:55〜 休憩(5分)

19:00〜 柳沢 究「浦辺鎮太郎の寮建築: RC-60 型を中心に」

19:25〜 討議、質疑応答

20:00 閉演

◎第3回「倉敷のまちづくりと浦辺鎮太郎」

日時:2020年11月27日[金] 18:00-20:00

司会:松隈洋[京都工芸繊維大学教授]

パネリスト:

重村 力[神戸大学名誉教授・神奈川大学客員教授・いるか設計集団]

竹原義二[無有建築工房主宰]

楢村 徹 [倉敷建築工房・楢村徹設計室主宰/広島大学客員教授]

進行スケジュール:

18:00~ 司会者挨拶・はじめに

18:05~ 重村 力「美しい町並みの継承と現代建築表現の葛藤」

18:30〜 竹原義二「建築家 浦辺鎮太郎の仕事」

18:55〜 休憩(5 分)

19:00〜 楢村 徹「現在の倉敷のまちづくり」

19:25〜 討議、質疑応答

20:00 閉演

◎第4回「異相の建築家ウラチンが求めたもの」

日時:2020年12月4日[金] 18:00-20:00

司会:笠原一人[京都工芸繊維大学助教]

パネリスト:

西村清是[浦辺設計代表取締役]

笠原一人[京都工芸繊維大学助教]

ディベート参加者(予定):

松隈 洋[京都工芸繊維大学教授]

重村 力[神戸大学名誉教授・神奈川大学客員教授・いるか設計集団]

花田佳明[神戸芸術工科大学教授]

曽我部昌史[神奈川大学教授/みかんぐみ共同主宰]

中井邦夫[神奈川大学教授/NODESIGN一級建築士事務所共同主宰]

鈴木伸治[横浜市立大学教授]

進行スケジュール:

18:00~ 司会者挨拶・はじめに

18:05~ 西村清是「大佛次郎記念館を読み解く」

18:30〜 笠原一人「村野藤吾と浦辺鎮太郎」

18:55〜 休憩(5 分)

19:00〜 討議、質疑応答

20:00 閉演

【シンポジウム申し込み】

氏名/所属/連絡先メールアドレスを記載し、浦辺展セミナー申込専用メールアドレス(urabeten@gmail.com)宛、浦辺鎮太郎建築展実行委員会事務局(担当中川)へ申し込み。

※CPD認定をされる方は、その旨も記載ください。

【シンポジウム締め切り】

第1回セミナーは、2020年11月12日(木)17:00まで、以降各セミナー前日の17:00までを各回セミナーの締め切りとします。

※1度のお申込みで、その後の全ての回のセミナーを聴講することが可能です。

11月9日(火)以降、お申込み頂いた方から順に当日リモートシンポジウムURL等をお知らせします。

■主催

浦辺鎮太郎建築展実行委員会

■後援

神奈川県、横浜市、一般社団法人DOCOMOMO Japan、公益社団法人日本建築家協会関東甲信越支部、一般社団法人日本建築学会

■特別協力

浦辺設計

■関連企画

詳細については、当展覧会のウェブサイト(https://urabeten.jp)をご覧ください。

* 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開館時間等が変更になる場合があります。ご来館前に会場のウェブサイト(https://akarenga.ya p.org/)などで最新情報をご確認ください。

■関連書籍

『建築家 浦辺鎮太郎の仕事:倉敷から世界へ、工芸からまちづくりへ』

浦辺鎮太郎建築展実行委員会監修/松隈洋、笠原一人、西村清是編著/学芸出版社

B5 変判・320 頁・本体3600 円+税

大原美術館分館や倉敷国際ホテルなど、実業家大原總一郎と共に倉敷の伝統・風土と対話し、地域主義を実践した初期。そして晩年、横浜での仕事に代表されるポスト・モダン時代の自在な造形まで。約300 点に及ぶ実作から主要37 作品を厳選し、初公開図面やスケッチ132 点も収録。街並みを育む建築を追い求めた建築家の全軌跡。

■お問合せ

浦辺鎮太郎建築展実行委員会事務局

担当:中川奈穂子(株式会社浦辺設計)

541–0041 大阪市中央区北浜2–1–26 北浜松岡ビル4F

Tel:06–6220–0102

Fax:06–6220–0105

E-mail:urabeten@gmail.com / info@urabesekkei.jp

※返信には2、3営業日かかることをご了承ください(土日祝休み)。