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建築家・安井武雄の創造力-近代大阪の精華-

2017年11月22日

DOCOMOMO Japan 後援イベントのお知らせです。

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DOCOMOMO Japan幹事の笠原と申します。来る12月1日から26日まで、大阪の中之島図書館にて、安井建築設計事務所などの主催、DOCOMOMO Japanの後援により、展覧会「建築家・安井武雄の創造力-近代大阪の精華-」が開催されます。

安井武雄は、今年の生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪(イケフェス)で一般公開されていた大阪倶楽部(1924年)や高麗橋野村ビル(1927年)、大阪ガスビル(1933年/DOCOMOMO Japan選定作品)の設計を手掛け、現在の安井建築設計事務所の創立者でもある、大阪を拠点に全国的に活躍した建築家です。

この展覧会の監修を、同僚の石田潤一郎先生らとともに担当しました。安井建築設計事務所が所蔵する図面資料や写真などを通じて、大大阪の時代に安井が手掛けた大阪の作品を中心に紹介します。大規模ではありませんが、安井武雄だけに焦点を当てたおそらく初めての展覧会です。ぜひお越しください。

京都工芸繊維大学
笠原一人

展覧会『建築家・安井武雄の創造力~近代大阪の精華~』を開催します


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建築家・安井武雄の創造力-近代大阪の精華-

概要:
安井武雄は、1920年代から50年代にかけて大阪を拠点に活躍し、大阪ガスや野村證券グループなど在阪企業のオフィスビルや関係者の邸宅を、独自のデザインで手がけました。本展では、安井武雄の代表作であり、いまなお現役のビルとして大阪市民に親しまれている「大阪倶楽部」、「高麗橋野村ビル」、「大阪ガスビル」の3つの建物を中⼼に、建築家・安井武雄の軌跡を図面、スケッチ、写真、映像などで紹介し、安井武雄の創造力が大阪のまちでどのように発揮されていたのかを展望します。同時に、それらの作品の背景にある、大正後期から昭和初期にかけての「大大阪時代」の活力を伝え、近代大阪の精華とは何か、その一端に迫ります。

会期・時間:2017月12月1日(金)~26日(火)
平日:9時~20時/土曜・最終日:9時~17時/日曜・祝日:休館
会場:大阪府立中之島図書館 本館3階 展示室
入場:無料
主催:株式会社安井建築設計事務所
共催:大阪府立中之島図書館 指定管理者 株式会社アスウェル
監修:石田潤⼀郎(京都⼯芸繊維大学教授)・笠原⼀人(同助教)・三宅拓也(同助教)
後援:公益社団法人大阪府建築士会/公益社団法人日本建築家協会近畿支部/一般社団法人大阪府建築士事務所協会/一般社団法人日本建築学会近畿支部/一般社団法人日本建築協会/DOCOMOMO Japan
展示制作:株式会社乃村工藝社
協力:株式会社建築画報社

問合せ:大阪府立中之島図書館
TEL:06-6203-0474(図書館代表)
www.nakanoshima-library.jp

■安井武雄 略歴
明治17年(1884 年) 千葉県佐倉に生まれる
明治43年(1910 年) 東京帝国大学工科大学建築学科卒業、南満州鉄道株式会社入社
明治44年(1911 年) この頃中国各地をめぐり東洋風といわれるデザインの素地を身につける
大正8年(1919 年) 片岡建築事務所入所
大正9年(1920 年) 神戸川崎病院の設計をニューヨークの建築事務所と協同で行うため、片岡事務所から派遣され渡米。滞米中に米国主要都市の建築を視察
大正11年(1922 年) 片岡事務所在職のまま大阪倶楽部臨時建築事務所を組織主宰する
大正13年(1924 年) 安井武雄建築事務所開設
昭和8年(1933 年) 京都帝国大学講師をこの年から昭和21年まで務める
昭和26年(1951 年) 株式会社安井建築設計事務所に組織変更する
昭和30年(1955 年) 日本建築協会名誉会員(副会長歴任)に推挙される。5月23日逝去

■安井武雄の主な作品
大阪倶楽部(1924 年)、高麗橋野村ビル(1927 年)、日本橋野村ビル(1930 年)、大阪ガスビル(1933 年)、 旧山口吉郎兵衛邸/現・滴翠美術館(1933 年)、日本競馬会京都競馬場(1938 年)など